第2回六甲5ピース中止にあたり

🌈第2回 六甲5ピークスフレッシュトレイルレース
昨日土曜日の朝、6時50分。
スタート会場の保久良夢ひろばで
大会の開催中止を決定しました。

会場まで足をお運び頂きました
エントリー選手の皆さま。
心より深くお詫び申し上げます。
本当に申し訳ありませんでした。

そして、大会の準備作業をお手伝い頂きましたボランティアスタッフの皆さん。
皆さんのご尽力には言葉に出来ないほど感謝しております。

雨の中、会場である保久良夢ひろばに上がって来て頂いた選手の皆さん
8時間〜12時間にも及ぶ
山中でのコース整備
マーカー設置作業をお手伝い頂いた
ボランティアスタッフの皆さん
その一人ひとりの顔が頭に焼き付いています。
皆さんの思いに
来年の春 
必ず報いることが出来ると信じて
今回の六甲5ピークスに関わって頂いた
全ての方の思いを背負って
今日からスタートします。

晴れる事を願って
大会名の頭に、ずっと🌈をつけて来ました。
一週間で二度の台風。
勝てませんでした。

最初の台風21号の翌日月曜日から
山の状況を把握するために山に入りました。
あまりの酷さに言葉が出ません。
人の手ではどうにもならない所がありとあらゆるところに。
言ってても仕方がない
そこから連日、毎日8〜12時間
コース確認とコース整備
障害物の撤去作業を行いました。
早朝から日没まで
お手伝い頂きましたボランティアスタッフの皆さん
本当にありがとうございました。

私個人は、その五日間で計45時間、トータル152キロ 六甲山系を歩き、走りました。
ノコギリで切った木の幹、枝の数
撤去した木々の数は数えきれません。
みんなで、必死でトレイルの修復を行いました。

計五日間、やればやるほど
危険な箇所、その状況
危険度が増していきました。

前日の最終確認で山に入った時は
快晴で風もなく、明日の雨予報が信じられない天気でした。
ただ、山の中の状態は何も変わっていませんでした。
ここに、もう一度雨が降り
もう一度風が吹いたら
耐えきれない木々と土の斜面が
いたるところ無数に存在していました。

選手の走るトレイルの上に
いつ倒れるか分からない状態の大木
半分谷に向かって崩れた山道
いつ崩れるか分からない斜面が。

前日の最終チェックでコースを歩いて
ロングコースの中止を決めました。

当日の朝、6時から雨が降り出す予報です。
コースの状態から考えると
1mmの降雨量に耐えれるのが5時間が限度だと考えロングコースの開催を諦めました。

ところが、実際には夜中の3時過ぎから降り出しました。
朝の7時の時点ですでに4時間降り続いています。
しかも、スタート会場の保久良神社辺りで、降雨量も明らかに0.4〜1mmとは思えない雨量に。
最終的な中止の決定を下したのは
風が吹き始めたことです。

この状況で、非常に不安定な山中に
選手の皆さん、ボランティアの皆さんを送り出す事は出来ませんでした。

今回、大会中止を決定したのは
選手とボランティアスタッフの生命の安全が第一にして最大の理由です。

選手の皆さま、そして大会準備に関わって頂いた全ての方の思いを
第3回 六甲5ピークストレイルレースの開催に持っていきます。

最後に、私個人は
今はまだまだ、皆さんへの申し訳ない思いで一杯ですが
山への思い
六甲山への思いが
何か違うものに変わったような気がしています。
より山が大好きになったような気がしています。

風速40メートルでかき回されて破壊された六甲の山の木々が
愛おしくてなりません。
来年の春、第3回六甲5ピークスの開催に向けて、山のトレイルの整備をやっていきます。
皆んなが笑顔でゴール出来る!
六甲5ピークスを目指して。

では、来年の春
第3回六甲5ピークストレイルレースのスタート会場でお会い出来るのを楽しみにしています。

Bodymoving
KOBE六甲走友会
代表  梶原 康郎